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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻6号

1997年06月発行

文献概要

研究

合成三次元SPECTを用いた転移性脳腫瘍のradiosurgery後極早期の効果判定:腫瘍代謝と周囲低血流領域の数量的検討

著者: 周郷延雄1 柴田家門1 根本匡章1 根本暁央1 大石仁志1 黒木貴夫1 清木義勝1 寺尾榮夫1 高橋秀樹2 高野政明2 杉田純一3

所属機関: 1東邦大学脳神経外科 2東邦大学中央放射線部RI部門 3K.G.T.

ページ範囲:P.515 - P.521

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I.はじめに
 201Thallium chloride(201TIC1)は,single photon emission computed tomography(SPECT)上,脳腫瘍への選択的な集積を示し,放射線治療後には,その集積がcomputed tomography(CT),magnetic resonance im—aging(MRI)上の腫瘍形態の変化よりも以前に低下を示すことから,早期の照射効果判定に有用である3).また,脳血流イメージ剤であるN-isopropyl-p—[123Ⅰ]—iodo—amphetamine(123Ⅰ—IMP)を用いたSPECTでは20),腫瘍周囲浮腫に関連した血流低下領域をとらえることができ16),脳血管障害例のみでなく,脳腫瘍例においてもその病態把握に有用な検査であると考えられる.しかし,CT,MRIに比較すると,SPECTの空間分解能は依然低く,画像評価に難があることは否めない.そこで,われわれは,SPECTの三次元画像を作成し,視覚的な面から低い空間分解能を補うとともに,核種の集積容積や,欠損容積を算出する新たな評価方法を考案した.今回,転移性脳腫瘍例におけるradiosurgery後の極早期での治療効果判定に関して,この方法を用いて検討を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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