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症例
頭部外傷後約30年にわたり消長を繰り返した頭蓋骨osteomyelitisの1例
著者: 尾上信二1 松原一郎1 西崎統1 久門良明2 榊三郎2
所属機関: 1済生会西条病院脳神経外科 2愛媛大学脳神経外科
ページ範囲:P.543 - P.547
文献購入ページに移動頭蓋骨骨髄炎は以前には,副鼻腔炎に続発したり,他の臓器より血行性に感染する報告例が多く見られた7)が,近年,抗生物質の発達により,比較的稀な疾患となっている.また,外傷を契機に発症する場合には,開放性頭蓋骨骨折後や頭蓋底骨折症例に起こり,発生機序は明瞭である.今回,われわれは頭部外傷後約30年もの長い経過を示した頭蓋骨骨髄炎症例を経験したので報告する.
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