icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻6号

1997年06月発行

文献概要

症例

原因不明の水頭症に続発した松果体部部奇形腫の1小児例

著者: 野下展生1 白根礼造1 吉本高志1 小沼武英2

所属機関: 1東北大学脳神経外科 2仙台市立病院脳神経外科

ページ範囲:P.549 - P.553

文献購入ページに移動
I.はじめに
 水頭症の原因には,先天奇形や腫瘍あるいは髄膜炎などによって中脳水道や第四脳室が通過障害を起こした場合(髄液の通過障害),くも膜下出血や髄膜炎後にくも膜顆粒が吸収障害を起こした場合(髄液の吸収障害),あるいは脈絡叢乳頭腫による髄液の過剰分泌などがある.また松果体腫瘍は中脳水道の通過障害を引き起こし,頭痛,嘔気,嘔吐のように水頭症による頭蓋内圧亢進症状で発症することが多い.今回われわれは水頭症発症時にCT,MRIで腫瘍の存在が確認できず,原因不明の水頭症としてfollow upされていたが,その1年半後に松果体腫瘍が認められた1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら