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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻7号

1997年07月発行

文献概要

研究

頭蓋内腫瘍摘出術の術前検査としてのMRI高速FLAIR法の意義

著者: 中口博13 佐々木富男1 桐野高明1 大久保敏之2 林直人2

所属機関: 1東京大学脳神経外科 2東京大学放射線科 3諏訪中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.599 - P.606

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I.はじめに
 FLAIR法(fluid attenuated inversion recovery sequ—ence)は,自由水の信号を抑制したT2強調画像が得られるMRIの撮像法の一種である1-17).脳梗塞とWir—chow Robin腔との鑑別2,4,12-14)や,脊髄病変の描出6,15,17)などでの有用性が指摘されているが,脳腫瘍像に関してはいまだ報告は少ない4,12)
 われわれは,高速FLAIR法を種々の頭蓋内腫瘍34症例に適応し,詳細に読影した上で従来の撮像法の画像と比較した.その結果FLAIR法は腫瘍摘出術を施行する上で極めて有用な撮像法であると思われたので以下に詳述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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