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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻8号

1997年08月発行

文献概要

研究

成人慢性硬膜下血腫の血腫外膜および硬膜の組織学的検討

著者: 田中輝彦1 藤本俊一1 斎藤和子1 貝森光大2

所属機関: 1青森県立中央病院脳神経外科 2青森県立中央病院病理検査科

ページ範囲:P.701 - P.705

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I.はじめに
 成人慢性硬膜下血腫(以下本症)はVirchow16)以来多くの説があるけれども,未だその成因が明らかにされてはいない.これ迄の組織学的研究の多くは主に血腫外膜についてのものであった9-11,18).しかし,血腫外膜への血流の大部分は硬膜由来であり13),本症の組織学的研究はどうしても硬膜と外膜を一緒に検討する必要があると考える.われわれはこれ迄本症にステロイド療法を行ってきた14)が,手術を必要とする症例も少なからず存在した.手術時には硬膜と外膜を一塊として採取し,両者の関連や外膜の性状等につき組織学的に検討したので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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