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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻8号

1997年08月発行

文献概要

症例

STA-MCA吻合術後消失したと思われる,特発性中大脳動脈閉塞症に合併した脳動脈瘤の1症例

著者: 高橋誠1 藤本司1 鈴木龍太1 浅井潤一郎1 三代貴康1 保格宏務1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院脳神経外科

ページ範囲:P.727 - P.732

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I.はじめに
 モヤモヤ病の側副血管には血流負荷によると考えられる動脈瘤が生ずることは広く知られている10).またモヤモヤ病に合併した末梢性動脈瘤は親血管への血流負荷の変化でしばしば自然消失する8)
 今回われわれは脳虚血発作で発症し,経過観察中に脳底部異常血管網の小動脈瘤が短期間で増大を来たした特発性中大脳動脈閉塞症の症例を経験した.さらに浅側頭動脈—中大脳動脈吻合術後短期間で動脈瘤の消失をみた.動脈瘤の消失は血管吻合術後に親血管である脳底部異常血管網への血流負荷が減少したためと考えられたので,特発性中大脳動脈閉塞症に関する文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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