文献詳細
文献概要
症例
真の“PICA communicating artery”aneurysmの1例
著者: 鵜殿弘貴1 白石哲也1 辻武寿1 阿部雅光1 田渕和雄1
所属機関: 1佐賀医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.763 - P.766
文献購入ページに移動頭蓋内に発生する動脈瘤の中で後下小脳動脈poste—rior inferior cerebellar artery(PICA)末梢部に見られる動脈瘤は比較的稀な動脈瘤である9,11,14).一方,後下小脳動脈の走行には変異が多く,両側の後下小脳動脈を交通する側副血管の存在も認められている.1991年,Hlavin4)らは両側PICAを交通する動脈に発生した動脈瘤を“PICA communicating artery”aneurysmとして報告した.今回,われわれは両側の後下小脳動脈を交通する側副血管に発生した動脈瘤の1症例を経験したので,Hlavinの症例との比較並びにその発生機序などについて若干の文献的考察を加えて報告する.
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