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症例
Encephalo-duro-arterio-synangiosis(EDAS)により血管新生のみられた高齢者類モヤモヤ病の1例
著者: 加賀明彦1 中野俊久1 堀重昭1 上田徹1 磯野光夫1 笠井直人2
所属機関: 1大分医科大学脳神経外科 2沖縄赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.803 - P.807
文献購入ページに移動虚血性脳血管障害に対する血行再建術としては,小児のモヤモヤ病に対しては,encephalo-duro-arte—rio-synangiosis(EDAS)やencephalo-myo-synangiosis(EMS)などの間接的血行再建術(間接法)の価値が確立されてきている20).一方,成人に対しては,浅側頭動脈—中大脳動脈吻合術(STA-MCA吻合術)を主体とする直耳接吻合術(直接法)が普及し,間接法は行われることが少なく,その評価も定まっていない3,9-10).われわれは直接法が困難と思われた高齢者の類モヤモヤ病に対して,EDASを行ったところ,好結果が得られた1例を経験したので報告する.
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