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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻9号

1997年09月発行

文献概要

症例

血管内手術で治療した破裂脳動脈瘤の1剖検例

著者: 太田原康成13 菅原孝行1 関博文1 藤村幹1 富地信和2

所属機関: 1岩手県立中央病院脳神経外科 2岩手県立中央病院病理科 3岩手医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.829 - P.833

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I.はじめに
 脳動脈瘤に対するクリッピング術に代わって塞栓術で治療しようとする試みは,古くはMullan6)により報告され種々の塞栓物質,塞栓方法が発表されてきている.中でもGuglielmiら3,4)が1991年に発表したdetachablecoilは,血管内腔より使用できる画期的なもので,現在その臨床応用が広く行われつつある.しかしこの治療法は,動物実験では治療後の治癒過程を検討されてはいるが,臨床症例での病理学的検討は十分なされているとは言えない.
 われわれの施設では,開頭手術が困難と考えられる高齢者や重症者に限って,detachable coilを用いた脳動脈瘤の塞栓術を行っているが,今回くも膜下出血で発症しcoil塞栓術を施行後,全身合併症で死亡した1例を剖検する機会を得たので,その病理学的所見を報告し,文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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