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症例
特発性硬膜下血腫の3例
著者: 小松洋治1 上村和也1 安田貢1 柴田智行1 小林栄喜1 牧豊2 能勢忠男3
所属機関: 1筑波記念病院脳神経外科 2筑波記念病院筑波脳神経センター 3筑波大学臨床医学系脳神経外科
ページ範囲:P.841 - P.845
文献購入ページに移動急性硬膜下血腫の多くは,外傷による架橋静脈の破綻や脳挫傷からの出血により形成される.しかし,外傷以外の原因もみられ,脳動脈瘤・脳動静脈奇形・もやもや病などの血管障害や,髄膜腫・転移性脳腫瘍などの腫瘍性の出血が報告されている5,11,16).また,明らかな原因疾患なく,皮質動脈よりの出血を生じる急性硬膜下血腫もみられ,急性特発性硬膜下血腫と呼ばれている15).
急性特発性硬膜下血腫の発症の機序や臨床像については未解明な点もある.自験3例に文献的検討をくわえて報告する.
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