icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻9号

1997年09月発行

文献概要

症例

特発性硬膜下血腫の3例

著者: 小松洋治1 上村和也1 安田貢1 柴田智行1 小林栄喜1 牧豊2 能勢忠男3

所属機関: 1筑波記念病院脳神経外科 2筑波記念病院筑波脳神経センター 3筑波大学臨床医学系脳神経外科

ページ範囲:P.841 - P.845

文献購入ページに移動
I.はじめに
 急性硬膜下血腫の多くは,外傷による架橋静脈の破綻や脳挫傷からの出血により形成される.しかし,外傷以外の原因もみられ,脳動脈瘤・脳動静脈奇形・もやもや病などの血管障害や,髄膜腫・転移性脳腫瘍などの腫瘍性の出血が報告されている5,11,16).また,明らかな原因疾患なく,皮質動脈よりの出血を生じる急性硬膜下血腫もみられ,急性特発性硬膜下血腫と呼ばれている15)
 急性特発性硬膜下血腫の発症の機序や臨床像については未解明な点もある.自験3例に文献的検討をくわえて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?