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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻1号

1998年01月発行

文献概要

症例

両側椎骨動脈の異常走行によりmyelopathyを来たした1例

著者: 西浦司1 藤原賢次郎1 半田明1 後藤正樹1 津野和幸1 石光宏1

所属機関: 1国立岩国病院脳神経外科

ページ範囲:P.45 - P.50

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I.はじめに
 椎骨動脈には先天奇形あるいは走行異常が稀にみられるが,通常,臨床症状を引き起こすことはなく,臨床的意義は少ない.今回われわれは,両側椎骨動脈の走行異常により上位頸髄が両側より圧迫されてmyelopathyを来たした極めて稀な症例を経験し,椎骨動脈の転位により症状の改善をみた.本稿では,本病態の臨床症状ならびに神経放射線学的特徴を報告するとともに,その発症メカニズムについて考察したので併せて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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