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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻10号

1998年10月発行

文献概要

研究

神経膠腫の悪性度別での201TlClの集積動態の差異—Dynamic SPECTを用いた検討

著者: 周郷延雄1 大石仁志1 黒木貴夫1 大塚隆嗣1 狩野利之1 御任明利1 清木義勝1 柴田家門1

所属機関: 1東邦大学脳神経外科

ページ範囲:P.881 - P.887

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I.はじめに
 201Thallium chloride(201TlCl)は,single-pho-ton emission computed tomography(SPECT)上,脳腫瘍への選択的な集積を示し,その集積程度は腫瘍代謝を反映するとされる1,3,5,8-12,14,15,18,19,21,22).神経膠腫においては,悪性度に伴って201TlClが高集積を示す傾向にあり,鑑別診断上,有用と考えられている3,8,9,11,12,14,15,18).しかし,実際には,gliomaの悪性度を201TlClの集積程度のみで明確に分けることができない症例が存在することも事実であり,未だ一般臨床において充分な情報を得られるまでに至っていないと考えられる.
 今回,われわれは,短時間データ収集によるdynamic SPECTを用いて,神経膠腫の各悪性度別での201TlClの経時的な集積動態を比較し,その臨床的有用性を検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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