文献詳細
文献概要
症例
慢性硬膜下血腫に生じたサルモネラ硬膜下膿瘍の1例
著者: 韓正訓1 金澤源1 宮市功典1 林下浩士1 松尾吉郎1 重本達弘1 吉村高尚1 鍛冶有登1 月岡一馬1 鵜飼卓1 西川節2 山中一浩2
所属機関: 1大阪市立総合医療センター救命救急センター 2大阪市立総合医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.903 - P.907
文献購入ページに移動硬膜下膿瘍は,全頭蓋内感染症の10-20%,あるいは脳膿瘍の1/4-1/5の頻度でみられ,近年その予後は頭部CTやMRI等による早期診断と抗生物質の発達により改善してきている.
一方,慢性硬膜下血腫に転移性に感染が波及して生じたいわゆる“infected subdural hematoma(ISH)”は極めて稀である3,4,10,11,15,17,19).
今回,われわれは骨髄異形成症候群の治療中に起こった慢性硬膜下血腫にSalmonella enteritidisが血行性感染したと考えられた症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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