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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻10号

1998年10月発行

文献概要

症例

慢性硬膜下血腫に生じたサルモネラ硬膜下膿瘍の1例

著者: 韓正訓1 金澤源1 宮市功典1 林下浩士1 松尾吉郎1 重本達弘1 吉村高尚1 鍛冶有登1 月岡一馬1 鵜飼卓1 西川節2 山中一浩2

所属機関: 1大阪市立総合医療センター救命救急センター 2大阪市立総合医療センター脳神経外科

ページ範囲:P.903 - P.907

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I.はじめに
 硬膜下膿瘍は,全頭蓋内感染症の10-20%,あるいは脳膿瘍の1/4-1/5の頻度でみられ,近年その予後は頭部CTやMRI等による早期診断と抗生物質の発達により改善してきている.
 一方,慢性硬膜下血腫に転移性に感染が波及して生じたいわゆる“infected subdural hematoma(ISH)”は極めて稀である3,4,10,11,15,17,19)
 今回,われわれは骨髄異形成症候群の治療中に起こった慢性硬膜下血腫にSalmonella enteritidisが血行性感染したと考えられた症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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