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症例
MRI拡散強調画像により術前診断が可能であった硬膜内伸展を示したDiploic Epidermoidの1例
著者: 稲垣徹1 齋藤孝次1 奥山徹1 平野亮1 高橋明1 稲村茂1
所属機関: 1釧路脳神経外科病院
ページ範囲:P.917 - P.921
文献購入ページに移動MRI拡散強調画像は,生体内の水分子の拡散運動を画像化させたもので,近年脳梗塞超急性期症例に対する早期診断にその有用性が報告されている4,6,13).一方で,脳腫瘍性病変については報告例が少なく未だ検討段階である.しかし,類上皮腫についてはその有用性が報告されている.今回われわれは頭頂骨から硬膜内にかけ発生した板間層類上皮腫(diploic epidermoid)の手術例を経験し,その術前診断にMRI拡散強調画像が有効であったため,考察を加え報告する.
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