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症例
視床下部過誤腫の部分摘出が有効であった笑い発作
著者: 渡辺尚志1 榎本貴夫1 上村和也1 伴野悠士1 能勢忠男1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系脳神経外科
ページ範囲:P.923 - P.928
文献購入ページに移動笑い発作は稀な病態であり,てんかんのうちこの発作を起こすものは0.32%以下とされている4).視床下部過誤腫に伴う笑い発作は薬物治療によるコントロールは奏効しないことが多い2,5,6,11).そのため外科的治療に踏み切られ良好な結果が得られたという報告も散見される10,13)が,位置的にhigh-riskであり,合併症の報告もある15).今回われわれは,合併症を回避するために部分摘出にとどめられたが,術後には笑い発作が起こらなくなった1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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