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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻11号

1998年11月発行

文献概要

研究

“Prone-Oblique” Positionによる胸・腰・仙椎レベルの手術

著者: 新島京1

所属機関: 1済生会中津病院脳神経外科 2

ページ範囲:P.979 - P.983

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I.はじめに
 胸椎から仙椎までのレベルの病変に対する後方アプローチによる手術は,ほとんど例外なく肘膝位または腹臥位で行われている6,8).上位胸椎レベルに限っては,稀に坐位を用いる場合もあるが一般的ではない.肘膝位や腹臥位では,真っ直ぐな脊柱を左右両方向から対称的に観察,アプローチできる利点がある。また肘膝位では椎間が広がり,幾分thecaを露出し易い.他方,術野が高くなり,着座して行うマイクロサージャリーには不向きである7).更には,胸腹部の圧迫が問題となる場合や1-3,9,10),合併病変によって胸腹部を下にする体位が不可能な場合もある.
 脊髄脊椎のマイクロサージャリーを行う上での肘膝位や腹臥位の問題点を改善する目的で,筆者らは,Malis3)の推奨するprone-oblique position(P-O)下の後方アプローチを試み4,5),良好な結果を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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