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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻11号

1998年11月発行

文献概要

研究

一過性健忘を伴った軽症頭部外傷患者におけるFLAIR法MRI所見

著者: 若本寛起1 宮崎宏道1 稲葉真1 石山直巳1 河瀬斌2

所属機関: 1平塚市民病院脳神経外科 2慶應義塾大学脳神経外科

ページ範囲:P.985 - P.990

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I.はじめに
 軽症頭部外傷患者が一過性の健忘症状のみを訴えて来院することは稀ながらあるが,多くは画像診断にて異常を認めず,症状も一過性であることから,脳に器質的傷害がないものと理解されることが多い.このような患者の病態については,従来のCTやMRIでは病巣が捉えにくく,剖検例も得にくいことから,あまり検討されてはいなかった.一方,最近の画像診断の進歩によって,いままで検出できなかった頭蓋内病変が画像的に描出されるようになってきた.今回われわれは一過性の健忘症状を呈した軽症頭部外傷患者にMRIのFLAIR法を施行したところ,従来の画像診断では確認し得なかった所見が検出されたので,これらの臨床的意義について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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