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症例
進行卒中の経過をとった非出血性椎骨動脈解離の急性期血管内手術例
著者: 遠藤広和1 嘉山孝正1 遠藤浩志1 赤坂雅弘1 近藤礼2 長畑守雄3 細矢貴亮4 山口昂一4
所属機関: 1山形大学脳神経外科 2済生会山形済生病院脳神経外科 3済生会山形済生病院放射線科 4山形大学放射線科
ページ範囲:P.1001 - P.1005
文献購入ページに移動椎骨脳底動脈解離は,最近本邦を中心に注目を集めている疾患の一つでその注目度と相俟って報告例も増加している1,3,11,14).しかしながら本疾患のうち,脳虚血症状,頭痛などにて発症する非出血例の治療法に関しては未だ一定の見解がない.今回,われわれは脳幹梗塞にて発症し解離が進行したために症状が増悪した椎骨脳底動脈解離に対して,急性期に血管内手術にてproximal oc-clusionを施行し良好な結果を得ることができた1例を経験したので報告するとともに,椎骨脳底動脈解離の非出血例に対する治療法を考察する.
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