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症例
脳室腹腔短絡術の稀な腹腔内合併症—3例報告
著者: 山村邦夫1 児玉治1 梶川博1 川西昌浩1 杉江亮1 梶川咸子1 藤井省吾2 住岡真也2
所属機関: 1翠清会・梶川病院脳神経外科 2大阪医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1007 - P.1011
文献購入ページに移動脳室腹腔髄液シャント術(ventriculoperitonealCSF shunt:以下VPS)は水頭症に対して最も一般的なシャント術式である.当施設のVPS施行例のうち,その後シャントシステムの再建術や抜去術を施行した例を検討したところ,シャントシステムの機械的な閉塞や屈曲による通過障害と感染症が最も多い合併症であったが,本稿ではこれらのうち稀と思われる腹腔内髄液偽嚢胞の形成,横隔膜下膿瘍の形成,腹腔側チユーブの直腸壁への穿孔(肛門部より脱出)の3例について報告する.
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