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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻12号

1998年12月発行

文献概要

研究

頸椎頸髄損傷における超高速三次元CT(UF-3D-CT)の有用性

著者: 西川節1 坂本博昭1 岸廣成1 韓正訓1 北野昌平1 安非敏裕1 小宮山雅樹1 岩井謙育1 山中一浩1 中島英樹1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科

ページ範囲:P.1083 - P.1087

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I.はじめに
 近年,コンピュータによる画像解析技術の進歩によって,CTなどで撮影した画像を三次元的に描出し病変部をさらに詳しく表現することが容易かつ正確にできるようになった4,5,8,10,11).一方,全く新しい世代のCTとして超高速CT(ultrafastelectron beam CT)も開発され臨床応用されている1,2).Ultrafast electron beam CTは,Boydらによって1979年に開発され1983年に実用化された装置であり,電子銃から出た電子線が電磁石によってまげられ患者の周囲に配置されたタングステンリングにあたりこれからX線を発生させることにより,撮影を行う装置である(Fig.1)1).したがって機械的に管球を回転させる必要がなく撮影時間が飛躍的に短縮された.
 頸椎頸髄損傷は,患者の全身状態が不安定であるとともに,早急に診断をつけて治療計画をたてる必要がある.そこで頸椎頸髄損傷にultrafastdectron beam CTを用いてより早く,そして,コンピューターel画像解析システムを用いて三次元CT画像(UF-3D-CT)を作成することによって正確に診断し,治療に役立てることを試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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