文献詳細
文献概要
症例
6年間の経過観察中に腫瘍径の増大したDysembryoplastic Neuroepithelial Tumorの1例
著者: 山口成仁1 大西寛明1 立花修2 長谷川光宏2 江守巧3
所属機関: 1浅ノ川総合病院脳神経外科 2金沢大学脳神経外科 3浅ノ川総合病院神経内科
ページ範囲:P.1097 - P.1101
文献購入ページに移動若年者の難治性てんかんで画像上cystic lesionを示す疾患には,くも膜嚢胞,脳梗塞,poren-cephalyなどの非腫瘍性病変とlow-grade glioma,ganglioglioma,dysembryoplastic neuroepithelialtumor(DNT)などの腫瘍性病変がある2,7,9,13,15).一方,CT又はMRIのみの情報では必ずしもこれらの病変の鑑別が容易でない場合もある7,10,11).今回われわれは当初くも膜嚢胞および脳梗塞と診断され,6年の経過で腫瘍径の増大したDNTの1症例を経験したので報告する.
掲載誌情報