icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻2号

1998年02月発行

文献概要

症例

2つの副鼻腔と交通していた外傷性脳内気脳症の1例

著者: 若本寛起1 宮崎宏道1 林拓郎1 島本佳憲1 石山直巳1

所属機関: 1平塚市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.177 - P.181

文献購入ページに移動
I.はじめに
 一般に外傷性気脳症は骨と硬膜に亀裂部が存在し,その部を介して空気が頭蓋内に侵入してくる病態であるが,空気が脳実質内に限局する脳内気脳症は,さらに特異な条件がそろって初めて生じる病態と考えられており8,9),その報告例も少ない1,4,6,10,13,14).今回われわれは脳内気脳症の経過観察中に,急激に脳内およびくも膜下腔に空気が大量に流入した症例を経験し,手術所見から気腫腔が2箇所の副鼻腔と交通している所見を得たので,この稀なる脳内気脳症の病態につき,若干の検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら