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研究
小児もやもや病におけるMultiple Burr-hole Operationの有用性について
著者: 川口哲郎1 藤田稠清1 細田弘吉1 柴田裕次1 小松英樹1 玉木紀彦2
所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科 2神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.217 - P.224
文献購入ページに移動もやもや病は脳血管撮影上の特徴として両側の内頸動脈末端部の狭窄または閉塞と大脳基底核部の異常血管網を示し,臨床的には繰り返す脳虚血発作と特に成人例においては出血を呈する疾患である29).また原因不明であり緩徐ではあるが進行性であることもよく知られている13,21-23).
もやもや病に対して現在まで種々の治療法が開発されその有効性も証明されてきた.手術法としては,直接バイパス法と間接バイパス法があるが,これらはすべて全身麻酔を要するためしばしば周術期に合併症を起こすことも報告されている4,27).
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