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口演における態度
著者: 久保田紀彦1
所属機関: 1福井医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.294 - P.295
文献購入ページに移動まず身なりであるが,当然のことながら,華美な服装は御法度である.また,日本では髪の色や形,装飾品,髭などは,常識の範囲に留めておくべきであろう.最も大切なことは,『しゃべり方』である.時と場合にもよるが,自信に満ちた態度よりも,控えめに淡々としゃべった方がよい.たいていの場合マイクを使うので,声量はあまり大きくなく,ゆっくりと話す方がよい.意味明瞭な言葉を選んでしゃべる方が,すっきりと聞ける.冗長に言葉をならべる癖はつけない方がよい.大変難しいことであるが,顔つきや目つきは淡々として,できれば少し楽しそうにしゃべると,聞いている方は気分が良い.いつもにこにこと笑顔を絶やすことなく喋れる人は幸せである.私自身,見ていて気分が悪いと指摘されたことがあるが,話を強調するときに,前額部に縦皺をつくる癖が未だに抜けずに困っている.
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