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研究
血液疾患に関連した頭蓋内出血の手術—緊急手術の適応と周術期管理について
著者: 落合秀信1 山川勇造1 池田徳郎1 宮田史朗1 福島剛1 牧野茂義2
所属機関: 1県立宮崎病院脳神経外科 2県立宮崎病院
ページ範囲:P.331 - P.338
文献購入ページに移動血液疾患を基礎にもつ頭蓋内出血の手術は,出血傾向や易感染性などの問題,さらには原疾患の重篤性のため従来より予後不良とされてきた.しかし最近では,血液疾患のコントロールを行いつつ手術に挑むことによりその転帰は改善されつつあり,手術成功例の報告も散見されるようになってきた4,5,8,10,12-14).しかし,成功例として報告されているものの多くは,周術期管理のポイントとして出血傾向のみに主眼を置いたものであり,基礎となる血液疾患のどの病期の段階に生じた頭蓋内出血は予後不良なのか,また,出血傾向以外の易感染性などの問題まで含め検討している報告はない.今回われわれは,過去2年間に当科で血液疾患を基礎に持ち緊急手術が必要となった頭蓋内出血6手術例を経験したので,基礎疾患の病期別に頭蓋内出血の手術適応と周術期管理について検討し,文献的考察を加え報告する.
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