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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻5号

1998年05月発行

文献概要

症例

側脳室に多房性嚢腫を形成した乳児奇形腫と考えられた1例

著者: 鈴木一郎1 吉田康子1 白根礼造1 吉本高志1

所属機関: 1東北大学脳神経外科

ページ範囲:P.407 - P.412

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I.はじめに
 乳児期の脳腫瘍の頻度は全脳腫瘍の1%未満を占めるに過ぎず3,12),さらにDi Roccoらの国際小児脳神経学会の乳児期脳腫瘍の統計では頭蓋内奇形腫は5%である2).また,乳児頭蓋内奇形腫は正中線上に巨大な実質成分の腫瘤を形成するのが特徴であるが,今回われわれは,側脳室内に多房性嚢腫を形成した乳児頭蓋内奇形腫と考えられた1手術例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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