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症例
V-Pシャント術10年を経て腹腔管が膀胱を穿通し髄膜炎を来たした1例
著者: 上田祐司1 柿野俊介1 橋本治2 井本勝彦2
所属機関: 1小郡第一総合病院脳神経外科 2小郡第一総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.413 - P.416
文献購入ページに移動脳室腹腔短絡術は脳外科手術のうちでも手術機会の多いものである.しかし,その手術手技の容易さの割に比較的多くのトラブルを来たすことがしられている.そのなかでも手術から数年が経過し,完治と判断された後に起こってくる合併症は,発見の遅れることもあり十分な注意が必要と思われる.
今回われわれは,手術後10年を経て腹腔管が尿道口より露出し,髄膜炎を来たした症例を経験したため報告する.
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