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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科26巻6号

1998年06月発行

文献概要

研究

くも膜下出血後の低Na血症—Cerebral Salt Wasting SyndromeとSIADH

著者: 小笠原邦昭1 木内博之1 長嶺義秀1 甲州啓二1 藤原悟1

所属機関: 1広南病院脳神経外科 2岩手医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.501 - P.505

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I.はじめに
 くも膜下出血後の低Na血症は臨床の場でよく経験される合併症の一つである.この発生機序としては,希釈性低Na血症を来たすADH分泌異常症候群(SIADH)と低張性脱水を来たすcerebralsalt wasting syndromeの2者の報告がある2-6,10-12).両者は病態および治療法が相反し,またくも膜下出血の転帰に影響を及ぼす4,6,11)ため速やかな鑑別を要する.今回われわれは,くも膜下出血術後におけるSIADHおよびcerebral saltwasting syndromeの発症率,発症時期,臨床的鑑別法につき検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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