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研究
脳神経外科手術における感覚と手術操作間ギャップの分析
著者: 加藤天美1 平田雅之1 吉峰俊樹1 山村進一2 岸野文郎3 早川徹1
所属機関: 1大阪大学医学部脳神経外科 2大阪大学医学部バイオメディカル教育研究センター機能画像診断学 3大阪大学大学院工学研究科電子情報エネルギー工学専攻
ページ範囲:P.517 - P.522
文献購入ページに移動脳神経外科における顕微鏡下手術では,術者は術野を直接見るのではなく,術野の拡大映像が呈示される.また,手術操作は器具を通して遠隔的に行われる.これは一種のバーチャルリアリティー(VR)環境とも考えうるが,外科医の感覚と操作間のギャップにより,操作の動揺や術野方向感覚の喪失がもたらされる.これまで,このようなギャップを克服することが臨床修練の一環とみなされてきた.今後,ナビゲータ下手術などVR化が進むにつれ1,2,10)ギャップは質的に変化しつつ拡大すると考えられる.本研究では私たちが開発した脳手術ナビゲータ「CANS Navigator」3,4,6)を用いて種々のVR環境下で術野ファントムにおける到達過程を記録,比較分析し,術者の空間認識と手術操作間のギャップの解明を試み,ついでこのギャップを改善しうる適切なインターフェイスの考案を試みた.
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