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文献概要
連載 脳神経外科と分子生物学
てんかん遺伝子研究
著者: 山川和弘1
所属機関: 1理化学研究所・脳科学総合研究センター神経遺伝研究チーム
ページ範囲:P.657 - P.665
文献購入ページに移動I.はじめに
遺伝子工学的技術の進歩やヒトゲノムプロジェクトの進捗に伴い疾患原因遺伝子の単離同定のスピードは加速しており,その波は神経精神疾患にも押し寄せている.神経精神疾患の原因遺伝子の単離とその機能の解析は,それらの疾患の診断や治療に役立つばかりでなく,記憶,学習や感情の変化といった脳の基本的な機能の分子レベルでの解明にも寄与するものと思われる.本稿では,てんかんを例に取り上げ,その原因遺伝子研究の現況と展望について解説する.
遺伝子工学的技術の進歩やヒトゲノムプロジェクトの進捗に伴い疾患原因遺伝子の単離同定のスピードは加速しており,その波は神経精神疾患にも押し寄せている.神経精神疾患の原因遺伝子の単離とその機能の解析は,それらの疾患の診断や治療に役立つばかりでなく,記憶,学習や感情の変化といった脳の基本的な機能の分子レベルでの解明にも寄与するものと思われる.本稿では,てんかんを例に取り上げ,その原因遺伝子研究の現況と展望について解説する.
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