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症例
不完全Clippingおよび塞栓術後に再度Neck Clippingを行った内頸動脈瘤の1例
著者: 藤村直子1 広畑優1 安陪等思2 徳富孝志1 重森稔1
所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2久留米大学放射線科
ページ範囲:P.49 - P.54
文献購入ページに移動近年,破裂脳動脈瘤の急性期例に対してもde-tachable coilを用いた血管内手術が行われるようになり,良好な成績が報告されている4,5,9,10,12,13)が,動脈瘤の完全な塞栓が不可能な症例も存在する.このような場合,急性期にドームのみを塞栓した場合でも手術待機中の再破裂のリスクを低下させることができる.その上で慢性期に完全なネッククリッピング術を行うという利点がある5).
しかし不完全な塞栓術後にネッククリッピング術を行うことは技術的に非常な困難を伴う症例もあることが報告されている1,6,8).今回われわれはコイルによる不完全閉塞後にネッククリッピング術を試み,種々の技術的な困難さを痛感したため,手術手技上の問題点や治療方針についての考察を加えて報告する.
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