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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科27巻1号

1999年01月発行

文献概要

症例

頭皮下腫瘤を形成した多発性骨髄腫の1例—腫瘍診断におけるDural Tail Signの意義について

著者: 中居康展1 谷中清之1 井口雅博1 藤田桂史1 成島淨1 目黒琴生1 土井幹雄2 能勢忠男3

所属機関: 1筑波メディカルセンター病院脳神経外科 2筑波メディカルセンター病院病理部 3筑波大学臨床医学系脳神経外科

ページ範囲:P.67 - P.71

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I.はじめに
 多発性骨髄腫は骨髄の形質細胞が腫瘍性に増殖し,免疫グロブリンの異常や骨変化を来たす疾患である.その骨変化は,一般的に頭蓋骨・脊椎骨・肋骨・骨盤にX線写真上punched out lesionと表現される骨融解性の変化として認められるが,孤立性の腫瘤を形成することは稀である.今回われわれは,孤立性の頭皮下腫瘤を形成し,画像上dural tail signを呈し髄膜腫と鑑別を要した多発性骨髄腫の1例を経験したので,画像診断におけるdural tail signの意義について若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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