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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科27巻1号

1999年01月発行

文献概要

症例

Carbamazepineによる低Na血症

著者: 稲村孝紀1 久場博司1 森岡隆人1 村谷浩1 村石光輝1 久田圭1 福井仁士1

所属機関: 1九州大学医学部脳神経病研究施設外科

ページ範囲:P.85 - P.87

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I.はじめに
 Carbamazepine(CBZ:商品名テグレトール)は抗けいれん剤や三叉神経痛・頑痛症などの疼痛発作抑制剤として使用する頻度が多い.CBZの副作用としてめまい・立ち眩み・集中力低下はしばしば経験する.しかしCBZはsyndrome of inap-propriate antidiuretic hormone(SIADH)を生じうる薬剤でもある.1980年代まではCBZによる低Na血症の報告が散見されるが4,5,9,10),最近ではその報告はほとんどない.今回われわれはCBZが原因となった低Na血症の2例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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