文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
頭蓋頸椎移行部のInstrumentation
著者: 高安正和1 吉田純1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科
ページ範囲:P.871 - P.881
文献購入ページに移動I.はじめに
頭蓋頸椎移行部は解剖・機能の特殊性から不安定性を来たしやすく,この部の手術にあたっては,病変の切除よりも固定術が大きなウェイトを占めることが多い(Table 1).最近は従来の移植骨とワイヤーを用いた固定術に加え,さまざまなspinal instrumentationが利用できるようになり,術後早期より強固な固定性が得られるため早期離床が可能で,術後の外固定の期間も短縮できるようになってきた.この際,頭蓋頸椎移行部のin-strumentationは他の部に比べ種類も多く複雑なため,それぞれの特徴をよく理解し最適な方法を選択することが重要となる.ここでは頭蓋頸椎移行部の解剖と,instrumentationを中心とした固定術について手術手技の点から概説する.
頭蓋頸椎移行部は解剖・機能の特殊性から不安定性を来たしやすく,この部の手術にあたっては,病変の切除よりも固定術が大きなウェイトを占めることが多い(Table 1).最近は従来の移植骨とワイヤーを用いた固定術に加え,さまざまなspinal instrumentationが利用できるようになり,術後早期より強固な固定性が得られるため早期離床が可能で,術後の外固定の期間も短縮できるようになってきた.この際,頭蓋頸椎移行部のin-strumentationは他の部に比べ種類も多く複雑なため,それぞれの特徴をよく理解し最適な方法を選択することが重要となる.ここでは頭蓋頸椎移行部の解剖と,instrumentationを中心とした固定術について手術手技の点から概説する.
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