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症例
MRAによって偽腔の進展範囲が確定した外傷性内頸動脈解離の1例
著者: 奥地一夫1 永田清1 藤岡政行1 前田裕仁1 横田浩1 西岡利和1 籠島忠1
所属機関: 1奈良県救命救急センター脳神経外科
ページ範囲:P.889 - P.894
文献購入ページに移動解離性動脈瘤(DA)は従来,脳血管撮影を用いて診断されてきた1,10).しかし,血管内腔のみの形態的画像検査である血管撮影は血管壁の質的診断には充分な検査とはいえない.そのため,MRIを用いてDAをより正確に診断する検討がなされている2-6,8,9,11).最近経験した外傷性頭蓋外内頸動脈解離において脳血管撮影で偽腔の存在を疑わせる所見が乱流に伴う造影剤のpoolingであり,MRAを用いて正確な解離の進展範囲を診断できた1例を経験したので報告する.
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