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症例
解離性椎骨動脈瘤の破裂により動静脈瘻を来たした神経線維腫症の1例
著者: 三平剛志1 湯上春樹1 住井利寿1 新山一秀1 赤井文治1 種子田護1
所属機関: 1近畿大学脳神経外科
ページ範囲:P.927 - P.931
文献購入ページに移動神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1)は第17染色体に異常のある常染色体優性遺伝性疾患であり,neurofibromaやcafé-au-lait spotなど主に外胚葉系の異常のほか,血管病変など中胚葉系の異常も合併することが知られている4,11).脳血管病変では閉塞性変化が大部分であるが動脈瘤や動静脈奇形(瘻)の報告も散見される.今回われわれは,くも膜下出血を来たした神経線維腫症の患者において解離性椎骨動脈瘤を認め,血管内手術中に動脈瘤の破裂により動静脈瘻となった症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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