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症例
両側外転神経麻痺にて発症したChiari奇形I型の治験例
著者: 三木保1 伊東洋1 河合秀彦1 中西尚史1
所属機関: 1東京医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1037 - P.1042
文献購入ページに移動Chiari奇形はその発生機序,病態について諸説があり,未だ不明な点が多い.臨床像も特にI型においては無症候例から眩暈,頭痛,頸部痛,小脳症状,脳幹・脳神経症状,四肢運動知覚障害等と多岐にわたる.また眼症状としてはdown beat眼振,skew deviation,視力障害,複視等が挙げられるが個々の症例において一様でない.特に今回年長児において両側外転神経麻痺のみで発症し,大後頭孔減圧術16)にて治癒したChiari奇形I型の症例を経験したので報告する.
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