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研究
MRI脳灌流画像(Perfusion Weighted Imaging:PI)による慢性期閉塞性脳血管障害の循環動態の評価
著者: 佐々木祐典1 古明地孝宏1 鈴木進1 斉藤孝次2
所属機関: 1星が浦病院 脳神経外科 2釧路脳神経外科病院 3札幌医科大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.1121 - P.1126
文献購入ページに移動近年のMRIの技術的進歩にともなって,echoplanar(EPI)法をはじめとした高速撮影法の実用化により,MRIによって形態学的変化だけではなく,循環動態も評価することが可能になってきた5,8).MRI脳灌流画像(PI)はGd-DTPAのようなMRI用外因性造影剤を経静脈的にボーラス注入することで,脳血管内を通過する際に生じる血管内外での磁化率の違いを生じさせ,局所磁場を不均一になることに起因する一過性の信号低下をT2*強調画像で連続的に撮像する方法である.この信号の動態変化を解析することで脳循環動態を評価することが可能となる8,10).
今回われわれは,PIを用いて脳梗塞に陥っていない非壊死部の脳組織の循環動態を評価し,SPECTと比較したので報告する.
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