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症例
経皮的血管形成術中の完全閉塞に対してステントを用いて再開通しえた頸部内頸動脈狭窄症の1例
著者: 松本茂男1 吉田真三1 中澤和智1 姜裕1 織田祥史1 川本未知2
所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科 2神戸市立中央市民病院神経内科
ページ範囲:P.183 - P.187
文献購入ページに移動頸部内頸動脈狭窄症に対する頸動脈血栓内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)の有効性と安全性はすでに確立されているといってよいが,狭窄部位が高位に及んだり,全身状態が不良な症例など外科的処置が困難な場合は経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty;PTA)が選択される.われわれはPTA操作中にかえって内膜剥離による完全閉塞を来たしたため,ステント留置(stenting)によって再開通しえた1例を経験した.症例を呈示し,治療上の問題点について検討したので報告する.
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