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研究
腰仙部手術における馬尾神経機能温存のための術中モニタリング
著者: 畑山徹1 関谷徹治1 大熊洋揮1 嶋村則人1 鈴木重晴1 四ッ柳高敏2 長利伸一3
所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2弘前大学形成外科 3弘前大学小児科
ページ範囲:P.317 - P.322
文献購入ページに移動潜在性二分脊椎に伴う腰仙部脂肪腫の摘出術や,脊髄披裂に対する修復術などにおいては,機能が残存している神経組織をいかに損傷させることなく手術を行うかが最も重要な問題となる.そのため,術野において電気生理学的に神経組織を同定する方法が,これまでにも数多く報告されてきた1,2,4-8,10).しかし,多くの方法を併用した場合,確かにモニタリングの精度は向上するが,それに伴って操作が煩雑となるため,必要かつ十分な情報を得るべくモニタリング方法を取捨選択する必要性が生じてくる.また,脊髄披裂に際しては,感染予防のため緊急手術となることが少なくないため1),実施にあたっての即応性も求められる.そこでわれわれは,下肢の運動筋ならびに肛門括約筋からの誘発筋電図記録を中心に行い,腰仙部手術において実用的となるモニタリング方法について検討した.
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