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症例
橋-延髄部巨大海綿状血管腫の1手術例
著者: 菅原淳1 大間々真一1 鈴木倫保1 土肥守1 佐藤直也1 三浦一之1 黒田清司1 小川彰1
所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.371 - P.375
文献購入ページに移動脳幹部は解剖学的生理学的に重要な部位であり,かつてはno man's landと言われていた.近年の顕微鏡手技の向上とMRIなどの診断機器,術中モニタリングの発達により,最近では,脳幹部へ直接アプローチする手術例が多く報告されるようになってきた.しかし,脳幹部海綿状血管腫は,自然経過が明確でないため,治療法に関しては,未だ議論の分かれるところである.今回,われわれは,術中モニタリングを併用し,ほぼ全摘し得た橋-延髄移行部巨大海綿状血管腫の1手術例を経験したので,その手術適応,手術方法などについての考察を加え報告する.
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