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症例
術中早期に脳腫脹を来たした頭蓋内巨大Hemangiopericytomaの2例
著者: 陶山大輔1 坂井春男1 北島具秀1 上久保毅1 清水純1 阿部俊昭1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.453 - P.457
文献購入ページに移動頭蓋内hemangiopericytomaは非常に血管に富んだ腫瘍として知られており,出血が多量で摘出を中止した例や術中に死亡した例が報告されている4,5).今回われわれが経験した2例は,出血ではなく術中早期の脳腫脹が原因で手術を中断した例である.しかし,その後の脳腫脹に対するbar-biturate療法と,再手術に際しての術前放射線療法により,両症例ともに良好な結果が得られたので,これらの症例に認められた脳腫脹の機序と,hemangiopericytomaに対する術前放射線療法の有効性について報告する.
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