icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科27巻8号

1999年08月発行

研究

脳神経外科領域におけるMRSA感染予防—ムピロシン軟膏の鼻腔内塗布の効果

著者: 丹羽潤1 吉川修身2 谷川原徹哉1 久保田司1 千葉昌彦1 三上毅1 岡真一1

所属機関: 1市立函館病院悩神経外科 2市立函館病院感染対策委員会

ページ範囲:P.729 - P.733

文献概要

I.はじめに
 ここ数年来メチシリンに耐性を示す黄色ブドウ球菌methicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)によるMRSA感染症の院内流行は大きな問題となっている.市立函館病院では院内感染対策委員会を設置してその予防に務めているが,意識障害を有し臥床状態の患者が多い脳外科病棟ではその対策に苦慮している.近年MRSA感染の重要な要因は鼻腔内に保菌されたMRSAであり2),ムピロシン軟膏(バクトロバン軟膏®)を鼻腔内に塗布することでこれを除菌することが可能であると報告されている8)
 今回脳神経外科病棟に入院し,MRSAを保菌していない患者の鼻腔内にムピロシン軟膏を塗布し,MRSAの保菌を予防できるかどうか検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら