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読者からの手紙
読者からの手紙/青木信彦氏への回答
著者: 青木信彦1 奥村嘉也2
所属機関: 1東京都立大久保病院脳神経外科 2清恵会病院脳神経外科
ページ範囲:P.854 - P.855
文献購入ページに移動著者らも以上の点を考慮して“本進展血腫の慢性硬膜下血腫診断は全く否定されるべきものではないと考えられた”という控えめな表現を用いていますが,このような臨床像は慢性硬膜下血腫とは異なるものであり,私どもが主張してきました“symptomatic subacute subdural hemtoma”という病態に一致するものです.この病態は放胃されますと,その後に通常の慢性硬膜下上IIL腫になるものと考えていますが,私たちは亜急性期(4週間以内)に治療を必要とする症状を呈するという意味で注目してまいりました.そして,私どもは“symptomatic subacute subdural hematoma”という病態を急性硬膜下血腫や慢性硬膜下血腫とは異なるclinical entityとして位置づけて対応する必要のあることを強調してきたつもりです.著者らのさらなる検討を期待するとともに,多くの読者が決してまれではないこの特異な病態の存在に注目していただきたいと思います.
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