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症例
保存的治療にて改善した非出血性両側性椎骨動脈解離性動脈瘤の1例—特に動脈瘤様膨隆の一過性拡張について
著者: 篠山隆司1 頃末和良1
所属機関: 1三田市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.47 - P.51
文献購入ページに移動I.はじめに
脳虚血で発症した頭蓋内椎骨動脈解離性動脈瘤の病態および自然経過が近年解明されつつあるが,その予後,治療法については未だ一定の見解が得られていない.われわれは右ワレンベルグ症候群にて発症した両側椎骨動脈解離性動脈瘤に対して保存的治療を施行し,脳血管撮影上動脈瘤様膨隆が一過性に拡大した後縮小した症例を経験した.椎骨動脈解離性動脈瘤の自然経過を考える上で興味ある症例と考えられたため,文献的考察を加えて報告する.
脳虚血で発症した頭蓋内椎骨動脈解離性動脈瘤の病態および自然経過が近年解明されつつあるが,その予後,治療法については未だ一定の見解が得られていない.われわれは右ワレンベルグ症候群にて発症した両側椎骨動脈解離性動脈瘤に対して保存的治療を施行し,脳血管撮影上動脈瘤様膨隆が一過性に拡大した後縮小した症例を経験した.椎骨動脈解離性動脈瘤の自然経過を考える上で興味ある症例と考えられたため,文献的考察を加えて報告する.
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