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症例
化膿性頸椎炎の診断と治療—4症例の報告
著者: 西川節1 坂本博昭1 岸廣成1 安井敏裕1 小宮山雅樹1 岩井謙育1 北野昌平1 山中一浩1 中島英樹1 韓正訓2
所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科 2大阪市立総合医療センター救命救急センター
ページ範囲:P.81 - P.87
文献購入ページに移動脊椎感染症は,椎体の感染(vertebral osteo-nlyelitis),椎間板の感染(discitis)にわけられるが,多くは同時に侵されるため,spondylitisあるいはspondylodiscitisと呼ばれる8,11).MRIが普及した最近でも高齢化社会の到来に伴って病態は複雑化しており,脊椎炎の診断と治療に迷う機会は,かならずしも減少しているとは思われない1-3,6-8,12,14,19).脊椎炎の多くは胸腰椎にみられ,頸椎炎は稀である1,2,4,8,13,15,19).頸椎炎の4例を経験したので,その臨床的特徴,診断,治療方法と最近の脊椎炎における知見について考察する.
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