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症例
Transcortical Transchoroidal-fissure Approachを用いた後大脳動脈動脈瘤(P2)の1例
著者: 細井和貴1 冨田洋司1 玉木紀彦2
所属機関: 1新須磨病院脳神経外科 2神戸大学脳神経外科 3大阪脳神経外科病院
ページ範囲:P.89 - P.93
文献購入ページに移動後大脳動脈動脈瘤は発生頻度が少ないため,一般の脳外科医にとって遭遇する機会が少なく,治療困難な動脈瘤の1つである.
迂回槽への到達法は従来の到達法として側頭下到達法2,11,12)が多く用いられているが,側頭葉圧排が過度になる傾向がある.transcortical trans-choroidal-fissure approach4,5)は側頭葉圧排が比較的少なく,広い術野を確保できる優れた到達法だと思われるが,この部の動脈瘤は脳深部に位置し解剖学的に複雑であり,脳血管写のみでは周囲組織との関係を把握することは熟練を要すると思われる.
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