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症例
頭蓋内内頸動脈狭窄病変に対する冠動脈ステント留置術の経験
著者: 石井暁1 荒川芳輝2 北条雅人2 菊田健一郎2 善積秀幸2 後藤泰伸2 山形専2 光藤和明3
所属機関: 1京都大学医学部脳神経外科 2倉敷中央病院脳神経外科 3倉敷中央病院循環器内科
ページ範囲:P.885 - P.889
文献購入ページに移動近年,頸部内頸動脈狭窄症に対するステント留置術が数多く行われるようになり,頸動脈内膜剥離術(Carotid endarterectomy;CEA)に肩を並べる程の良好な成績をあげている2,7,8).欧米では既に数千例以上が行われ,CEAと並んで有用な治療法の一つとなりつつある.また,頭蓋内血管に対するステント留置術も近年行われているが,ほとんどは椎骨脳底動脈を対象としたものであり5),頭蓋内内頸動脈に関するものは未だ少ない1,4).
今回,われわれは頭蓋内(海綿静脈洞部)内頸動脈狭窄病変の1例に対して,冠動脈用ステントを使用したステント留置術に成功したので,若干の考察を加えて報告する.
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