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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻10号

2000年10月発行

文献概要

症例

橋-延髄部に発生したgrowing cavernous angiomaの1手術例

著者: 奥野修三1 西憲幸1 平林秀裕1 榊壽右1

所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.891 - P.897

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I.はじめに
 後頭蓋窩cavernous angioma(CA)は出血にて発症しやすく再出血率も高いことが報告されている3,4,6,21).近年,顕微鏡下手術の進歩,術中モニタリングの普及によりこれまで困難とされていた脳幹実質内病変に対する直達術の報告が増えているものの2,5,9,14,17,20),なお橋-延髄へのアプローチには重要な神経脱落症状を来す可能性があるため手術適応を決定することは重要であると同時に困難でもある.今回,3度の出血を繰り返しながら神経症状の進行とともに増大する橋-延髄部海綿状血管腫に対して直達術を経験したが,その臨床経過や術中所見から,今後の脳幹部海綿状血管腫に対する手術適応決定の一助になると思われたので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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