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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻10号

2000年10月発行

文献概要

症例

脊椎骨折に硬膜外血腫を伴った乾癬性関節炎の1例

著者: 本山靖1 佐藤岳史1 樋口一志1 井坂文章1 山添直博1 鍋島祥男1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院脳神経外科

ページ範囲:P.913 - P.916

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I.はじめに
 乾癬性関節炎は強直性脊椎炎,ライター症候群と互いに共通する疾患であり,血清反応陰性脊椎関節炎(seronegative spondyloarthropathy)という呼称で一括されている.これらの疾患は血清リウマトイド因子が陰性で,仙腸関節炎および脊椎炎が存在し,靱帯症を有しHLA B-27陽性率が高いという特徴をもつ.
 これらの疾患に共通する脊椎病変は,靱帯や関節包,腱付着部炎を来し,進行すると椎体間の骨性癒合によりbamboo spineとなる.強直した脊椎は軽微な外傷に対しても容易に損傷し,脊髄や神経根症状を呈する頻度が高いと言われている8,9).今回われわれは軽微な外傷によって引き起こされた脊椎骨折に硬膜外血腫を伴った症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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